昔から書物には難解なものもあるため、つい後回しにしたり、億劫になったりして、積ん読(つんどく)ということになりがちでした。
まんがで読破情報の差に驚きました。
専門書がその筆頭格ですが、専門書でなくても、哲学、宗教、経営学などにもそのようなところがあります。
ところが、最近はコミック誌のおかげで、難解な書物も理解できる入門編が数多く登場して来ています。一つの発端としては、ドラッカーのマネジメント・バイブルともいうべき『マネジメント基本と原則』を取り上げた『もしドラ』の登場ということが言えます。
もしも高校野球の女子マネジャーがマネジメント理論を習得して応用したら、というストーリの書物です。
ストーリーの面白さと分かりやすいマネジメント理論と言うことで世間の注目を集めたのですが、これがまんがで読破ということにも結びつきます。
たとえば、『7つの習慣』というスティーブン・R・コヴィー博士の書物があり、とてもいい本なのですが、分厚い上に、翻訳本特有の分かりにくさも所々にあり、とっつきにくいと言えます。
そこで、まんがで読破ということに適したものとなり、それがきっかけで、本家本元の書物がさらに売れるということに結びつき、多くの読者に良い影響を与えています。
そういえば昔からも同じようなことがありました。
善光寺などお寺さんには、ためになるお話しが沢山ありますが、仏教の教えを基にしていることもあって難しいところもありました。
それをまんがで読破という意味で、漫画本で広めたところ、子供にも分かりやすいということで大変普及したのです。
たかが漫画ですが、されど漫画ですから、こうしたケースではとても有効なものと言えます。